GPSで豪雨予測気象庁、予報に初活用 株式情報
GPSで豪雨予測気象庁、予報に初活用
2009/07/04 08:16
集中豪雨などの予測精度を上げるため気象庁は4日までに、地殻変動の観測に用いる衛星利用測位システム(GPS)で大気中の水蒸気量を解析し予報に活用することを決めた。同庁がGPSを予報に利用するのは初めてで、本年度中に運用を始める計画。GPSは人工衛星からの電波を地上のアンテナで受信し、地殻の上下の動きなどを観測。大気中の水蒸気量が多いほど電波が地上に到達するのが遅れるため、観測に誤差が生じることが知られていた。気象研究所(茨城県つくば市)と同庁がこの電波の遅れから、水蒸気量を推定し予報に役立てる手法を開発した。計画では、国土地理院(つくば市)が全国約1200地点に設置しているGPSアンテナの受信データから、水蒸気量を解析し予報に活用する。アンテナ直上の水蒸気総量の解析精度は、気象庁が1日2回、全国16地点から気球を飛ばして実施している「高層気象観測」とほぼ同レベルという。GPSを利用することで、地域気象観測システム(アメダス、約1300地点)とほぼ同等の高密度で短時間に解析することが可能になる。GPSデータを用いてシミュレーションした結果、静岡市で1日の雨量として観測史上最多を記録、家屋浸水などの被害が相次いだ2004年6月30日や、神戸市で川が増水し子供ら5人が死亡したり川のはんらんで金沢市の約2万世帯に避難指示が出たりした昨年7月28日の事例で、当時は予測不能だった強い雨の降る区域を1~5時間前に予測できた。
【共同通信】
